国土交通省(社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会)における度重なる審議を経て、本年2月5日、首都高速道路や阪神高速道路等に続き、中京圏の高速道路の料金体系変更について、具体方針が発表されたところです。
この具体方針については、令和2年度中を予定している名二環(名古屋第二環状自動車道)の全線開通(名古屋西JCT~飛島JCT 12.2km が工事中)に合わせて導入することが決定されています。
名二環の全線開通は令和3年春予定ですが、このタイミングで、中京圏の高速道路料金体系が整理統一され、起終点を基本とした継ぎ目のない料金が実現するとされています。そして、名二環と名古屋高速道路は従来までの「均一料金制」から「対距離料金制」に移行します。
「対距離料金制」に移行することで、東海環状道や名二環などを利用して迂回しても不利な料金にならず、交通状況に応じた経路選択の自由度が高くなり、渋滞緩和につながることが期待されています。一方、料金体系が複雑で分かりにくいといった意見もあります。
これをふまえ、中京圏の新たな高速道路料金について、名古屋第二環状自動車道と名古屋高速道路の大型車の料金事例をまとめておりますのでご参考下さい。
また、NEXCO中日本でも、高速道路料金を簡単にまとめた一般向けリーフレットを制作し啓発しています。
■中京圏の高速道路料金が変わります(制作:NEXCO中日本)
■中京圏の高速道路料金が変わります(制作:名古屋高速道路公社)
■ETC専用化等による料金所のキャッシュレス化・タッチレス化について(国土交通省WEB)
国土交通省と高速道路6社では、料金所のキャッシュレス化・タッチレス化を計画的に推進するため、各高速道路会社のETC専用化に向けたロードマップを策定公表(12月17日)しています。
高速道路をETC専用とすることで、人手不足が進む中でも持続可能な料金所機能を維持し、管理コストの削減、感染症リスクの低減、利用者の利便性向上につなげる。中京圏(NEXCO中日本)では2022年度から、ETC専用化に向けた一部料金所の試験運用を開始する見込みです。