トラック運送事業は安全な輸送が責務である一方で、過去には、車両の最大積載量を超える貨物を積載して運行する「過積載運行」によって横転事故が発生し、多数の死傷者を生じさせた事例がございます。
自動車の最大積載量を超過して違法に貨物を運送する「過積載運行」や、道路管理者から通行許可を受けずに高速道路、一般国道等道路法上の道路を一般的制限値を超過して運行する「車両制限令違反」は、過大な重量による制動力やハンドリング能力の低下から交通事故を引き起こす危険性が高く、死傷者を伴う重大事故の要因や、道路・橋梁を損壊する原因ともなります。また、車両コストの増大と燃費の低下を招くなど、環境整備の阻害要因となっております。
過積載運行の防止等は、トラック運送事業者の基本的遵守義務であるとともに、輸送の安全確保や輸送秩序の維持を図る上で重要な課題であり、運送事業者自らが法令を遵守する自覚が第一でありますが、荷主のさらなる理解と協力が不可欠であります。
つきましては、各社におかれましても荷主との連携を密にして過積載運行の排除に努めていただきますようお願い申し上げます。
【問い合わせ先(事務局)】
中部運輸局 愛知運輸支局 輸送・監査担当
電話 052-351-5313